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2019-05-01 09:53:00

鍼灸治療とは

 

鍼灸治療とは、鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて、身体に適切な刺激を入れることで改善を促す施術方法です。古くは2000年以上前に発症したとの説もあり、東洋医学の中でも有名な治療方法の一つとされています。昨今は、スポーツ選手が行う「スポーツ鍼」や美容目的の「美容はり」が脚光を浴びています。

 

■鍼(はり)

・鍼(はり)は、髪の毛より細い太さがほとんどです。注射のような痛みはまず感じないです(※痛みなどは個人差がとても大きいのであくまで統計上のデータとして)。鍼の一番のネックは、針の痛みがあるのかどうかがあるので、そのあたりはご安心ください。また、症状や鍼治療の経験により、針を入れる深さや太さが変わってきますので、針への恐怖心などがございましたらご遠慮なくおっしゃっていただくか、整体施術での対応も可能です。

 

・鍼(はり)の施術方法としては、針を刺して10分から15分ほど置く「置鍼(ちしん)法」が主な方法となります。そのほかには、針を刺してすぐに抜く「単刺(たんし)法」や刺した針に電気を流す「パルス鍼」などがあります。

 

・これらの針手法が患者様の状態によって使い分けられます。また、同じ患者様でも、症状の改善や変化によっても変えることがあります。

 

・鍼(はり)をすることで、血行を促したり、身体全体のバランスを司っている自律神経の調整が期待されます。これらが鍼の刺激で行われるので、刺激量は大変重要なこととなります。

 

・鍼治療をすると一回で症状が良くなる人もたくさんいます。しかし、基本的には劇的に症状が変わる様な治療は行いません。体に負荷のかからないように、徐々に効果が感じられる刺激量が適切と考えています。

 

・鍼治療にいらっしゃる方には、鍼に特別なパワーがあって、一回で魔法のように治るんじゃないかと思ってくる方も稀にいます。もちろん鍼治療に期待を持ってきていただいているのでうれしい限りなのですが、ほとんどの方が、鍼治療初体験、もしくは10年以上前に一回で治った経験のある方です。その想いがあるので、例えば一回で期待値を超えない効果となった場合に「自分にはあわない」「鍼はきかない」と思い込んでしまします。しかしそれは間違いです。鍼を受けた体は必死に自己治癒力を呼び覚まそうと回復過程に入ります。その回復過程にも個人差があり、年齢や生活環境にも大きく左右されます。まず、初めて鍼を受ける方は、鍼の後どのような変化があるのか、変化の期間はどの程度なのかを観察することが大切です。鍼は継続的な利用が重要であることをしっかりと理解の上で施術をうけていただきたいです。

 

■灸(きゅう)

 

・灸(きゅう)は、熱い!というイメージが根強くあります。最近は、紙でできた筒と台紙の中にもぐさが包まれている簡易的な灸が主流です。熱量や香りなども細かく分類されているので、セルフケアとしても使われる機会が増え、今ではドラッグストアや東急ハンズなどでも取り扱われるほど身近になっています。

 

・時代劇などで目にすることが稀にありますが、山のようなもぐさに火をつけてもくもく煙が出る灸は現代ではほぼないと思われます。灸の跡がついてしまいますし、火傷を負ってしまうことがあります。

 

・最近の灸ですと、火傷の心配もほぼないと言えますし、跡も残らず、かつ本来の灸の効果が期待できます。あったかく温泉に浸かっているような感覚といわれることもあります。

 

・灸の効果は様々で、痛みに対してとても高い効果が期待されます。また、内臓の調整やツボを用いた治療の際にはよく使います。血流促進が主な効果ではあるので、鍼を刺したところにも灸を行う場合もあり相乗効果が期待される方法の一つです。

 

■鍼灸ができること

 

・鍼灸は痛みをとったり自律神経を調整するという点で十分、皆様の力になれるものです。しかし、その効果が悪く働いてしまうことも考えられます。それは、痛みの原因が治療ポイント以外にあった場合です。

・治療ポイントは複数あり、ツボや筋膜、筋肉に対して痛みの変化を狙って刺激をしていきます。その部分だけが悪かった場合は良いのですが、原因が別の部分にあった場合は根本的な治療とはならないという事です。たけうち治療院では、その様な複雑な症状が隠れているかもと常に考え、広く体を見るために、全身の動きや筋肉を調整しながら施術を進めますので、根本的な治療が施せると考えています。

 

・腰や肩の痛みは圧倒的に多いです。しかし、基にある実感や体質は人それぞれとなります。神経のご病気の方や脳梗塞の後遺症の方なと。